停電の時の暖房は?

 観測史上最大のマグニチュード9.0の大地震から丸2日経ちますが、未だに救援も行き渡らない状況で、東北地方では暖房のない寒い夜を過ごされている方がたくさんいらっしゃるようです。阪神大震災も1月に起きて、当時の被災者の方は、寒さが健康に大きく影響してしまいました。

 現在は電気暖房が多く、地震で電気が止まると暖房手段が無いという方が多いようです。

また、ガスファンヒーターや石油ファンヒーターなどもコンセントから電気を取るタイプが多く、電池式で無い場合は電気が止まると使えません。

 昔ながらの、コンセントからの電気が必要ない石油ストーブやガスストーブがあればライフラインが止まっても暖房ができます。但し、ガスストーブは都市ガスが止まっている可能性が高いので、プロパンガスの場合しか使えない可能性が高いでしょう。

 しかし、今は昔ながらの石油ストーブやガスストーブを使っている家庭は非常に少ないようです。

 では地震による停電やガス供給のストップしている時に、どのような方法で暖房をすることができるのでしょうか?

 お勧めなのは、カセット式ガスコンロです。カセットコンロごも呼ばれています。燃料供給にはカセットガスボンベと呼ばれる缶を使うのですが、中身のガス燃料はブタンで、なかなか火力も強く、目的は料理用ですが、火災にならないように注意して使えば暖房にも使えます。

 マンション住まいであっても、非常用として、カセット式ガスコンロ1台と、ガスボンベを3缶〜6缶くらいは持っておきたいところです。価格はコンロは2,000円〜3,000円程度、ガスボンベは100円ショップでも売っており、ホームセンターやスーパーでは特売で3缶278円などで売られています。

 鍋料理などでも使えますし、災害時にも使えて、それ程嵩張らないので保管にもあまり困らず、なかなか良いものだと思います。

 カセット式ガスストーブというものも売られているので、置く場所があったり、屋外などで時々使う方には、良い選択かも知れません。しかし、嵩張るので、普段全く使わない方は、コンロの方がいいと思います。

 その他には、使い捨てカイロです。しかし、使い捨てカイロの暖房力は弱いので、カイロを使いながら布団にくるまるといったところでしょう。

 日本は大地震多発時期に入ったなどと言われており、本当に大地震の被害に遭うかどうかはわかりませんが、準備をしておけば、ある程度心穏やかでいられる面もあると思います。

2011年3月13日