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石油ストーブの販売台数が前年同期比16倍の突出

震災による節電や防災に対する意識が高まっており、暖房関連商品の販売は9月から盛り上がっています。中でも突出しているのは石油ストーブです。

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社によると、今年9月の石油ストーブの販売台数は前年同月の16倍、石油ファンヒーターは1.8倍とのことです。 そして、10月第1週の石油ストーブの販売台数は、例年の需要ピーク12月の水準にまでなったとのことです。過去10年間縮小が続いてきた暖房機器市場は一変してしまいました。

 元々石油ストーブは電池で点火するので停電にも関係無く、ガスが止まっても石油は給油できるので、地震被災時に強い暖房機器とされて来ました。
 しかし、燃料である石油を買ってこなければならず、給油する必要もあることから手間が掛かります。また、燃焼の臭いがあること、火災危険度が高めであることから段々と敬遠されるようになりました。それに石油価格の暴騰により、計算上はエアコンよりもランニングコストが高いとされるようになり、まったく不人気商品となっていたのです。それが震災と原発事故で一気に見直されることとなりました。

 販売店も石油ストーブ売り場を拡大していますね。また、湯たんぽなども盛んに取り上げられています。

 石油ストーブ以外の暖房機器の販売も大幅に増えているようです。ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社によれば、9月の販売台数は前年同期比で、こたつで1.9倍、電気毛布で1.4倍、電気カーペットで1.3倍とのことです。エアコンなどのメイン暖房の出力を落として、体を直接温める補助暖房機器から暖を取ることでトータルの電力使用料を減らすという意図があるようです。

 消費者の方々は、なかなか賢い行動を取られているのではないでしょうか。電気だけに頼らず石油暖房も併用するというのは、住居にもよりますが、やはり防災上必要だと思います。

 メイン暖房の出力を落として、その代わりに体を直接温める暖房を使うことでトータルのエネルギー使用量を減らし、暖房効果も上げるという考え方は当サイトでもずっとお勧めしてきました。この方法は頭寒足熱効果もあり健康上も良いことが多いのです

石油ストーブについて

2011年11月28日