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  2. 暖房器具の選び方



暖房器具の選び方

暖房器具は非常に種類が多く、一方で、暖房器具を使う人々の環境・状況もそれぞれ大きく異なります。それぞれの環境・状況に応じて、最適な暖房器具を適切に使うことが大事です。

暖房器具の主な観点は、空気暖房か輻射暖房か、暖房の強度、光熱費などのランニングコスでト、機器価格、メインテナンス性、換気問題などです。

環境・状況の主な観点は、地域の気候、部屋の広さ・断熱性・日光の入り具合、1日の中でいつ使うのか、使用する総時間や・連続時間の長さといったことです。

(1)とにかく、すぐに暖房をという場合

例えば、寒い季節に引っ越して、すぐにも暖房器具が必要だという場合は、ガスファンヒーターがお薦めです。ガス栓がある部屋であれば、機器を買ってくればすぐに設置して使うことができます。また、暖房能力は強力で、短い時間で部屋全体を温めます。ガスファンヒーターを設置してしまえば一安心できます。冬の凍えるような寒い朝でも、点火すれば一気に部屋を暖めてくれます。一方で、必ず換気が必要で面倒、埃を巻き上げる、窓などが結露しやすいなどの欠点もあります。
ガス栓がない部屋であれば、、石油ファンヒーターを検討しましょう。石油を入れる手間は掛かります。

(2)普及率の高いエアコンの利用

最近はエアコンの普及率が高く、冬の暖房でも、エアコンを使うことが多くなりました。上手く使えば電気代も安くなります。但し、一人暮らしで、夜に仕事から帰った時にちょっとエアコンを入れて、寝るときに切る、そして朝起きたらまた入れて、仕事に行く時に切るというような使い方をすると、電気代は非常に高くなります。エアコンは始動時に大変多くの電力を消費します。最近では1日24時間エアコンを点けていた方が電気代が安くなると認識されるようになりました。そこには、勿論多少のコツもあります。

(3)マンションでも一軒家でも多いエアコン+電気ストーブ

エアコンを主暖房に使い、場所によってスポット暖房として、各種電気ストーブを使っている家庭は多いと思います。エアコンを省エネで設定温度を低めにし、寒い場所や、デスクワークなどで足元が寒い場合には、電気ストーブを点けるというような使い方ですね。東京や大阪などの特にマンションであれば、先ずはこの方法を検討するのが良いと思います。

(4)いつも家全体を暖める

一方で、高齢者の方で一軒家に一日中居るというような場合には、始終家全体を暖めておきたくなります。こういう場合には、エアコンを24時間点けっ放しにしておくという方法のほかに、より体に優しく感じる、蒔ストーブや蓄熱暖房さらには、床暖房などを設置する方も多いです。
更には、家自体の断熱性を高める工事というのもありますね。

(5)寒い部屋での工夫

断熱性が低く寒い家や部屋もあります。特に賃貸マンションなどはどうしても断熱性が低いものが多くなります。こういった部屋では、断熱シートを窓に貼ったり、厚手のカーテンを使うなどの窓防寒対策がかなり有効だったりします。

(6)寝る時の暖房

夜寝ている時に暖房をするのであれば、やはり電気毛布は外せませんね。消費電力もせいぜい50~60Wと小さいのに、絶大な効果があります。血行を良くし、病気の予防にもなります。

(7)ランニングコストが高い暖房機器

オイルヒーターや電気絨毯は、空気を汚さない、頭寒足熱を実現してくれるなどの他の暖房機器には無い長所がありますが、ランニングコストが非常に高くなる暖房器具です。
また、、ハロゲンヒーターはあまり快適でもないのにランニングコストが高くなります。なるべく、快適でランニングコストが安い、カーボンヒーターを使いましょう。

どの暖房器具をどのように使うかについては、たった一つの正解というものはありません。状況に応じて、先ずこれが良いと思うものでスタートし、試行錯誤しながら、より良いものに変えていくことで、より快適な暖房生活を実現していくのが良いのではないでしょうか。